
こんばんは.ぐ~ままです.
我が家のBoyとGirlは英検2級を取得後,TOEFL Junior Standardの勉強をしています.主な理由は,小中学生が2級のあとすぐに準1級を目指すのはハードルが少し高いということと,TOEFL Juniorは世界基準の英語テストである,ということです.
TOEFL Junior をおススメする理由については,以下の記事でもご紹介しています.よかったらご参考ください.
【TOEFL Junior】英検2級の次は,TOEFL Juniorをおススメする理由
TOEFL Juniorのレベル
TOEFL Juniorの点数と英検を直接比較する指標はいずれからも発表されていないのですが,両方ともCEFRによるレベルを発表しています.
それを参考にして作成した点数換算表は以下のようになります.

【参考】TOEFL Junior Standard 公式ページ
【参考】実用英語技能検定 公式ページ
【参考】TOEIC 公式ページ
CEFRは,”Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment”の頭文字を取ったもので,日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれています.簡単に言うと,外国語の習熟度レベルを表す世界基準の評価基準です.
CEFRには,A1,A2,B1,B2,C1,C2と6つのレベルがあり,C2が最上級レベルになります.TOEICやTOEFL,ケンブリッジ英検などはスコアからCEFRに換算できるので,異なる英語試験でも,国際的な指標でどのレベルなのかを比べることができるのです.英検もCEFRを公表しているので,だいたい上の表のようなレベル相関図となります.
ですが,国際基準であるCEFRに換算することで,全く違った試験であっても,公平にレベルをはかることができるのは,ありがたいです.ちなみに,CEFRからみれば,英検2級レベルはTOEICだと550~784点程度ということがわかります.
TOEFL Jr. は4技能に対応した試験
英検,というより日本は,英語教育において,世界標準から取り残されていると言われています.それは,日本の英語教育では「語彙や文法の知識」や「精訳」が重視されてきたためだ,と指摘されています.つまり,2技能偏重の教育でした.
ですが,世界の英語教育では,早くから4技能が重視されています.4技能とは,「聞く(listening)」「読む(reading)」「話す(speaking)」「書く(writing)」です.
この4技能をまんべんなく強化するのが世界共通の英語教育です.当然,試験もこれに対応した指標があります.CEFRは,「言語を使って何ができるか(Can-Do記述文)」で表記されています.これを見れば,具体的な活用力をより正確に把握することができます.世界各国の教育省が早くからこの指標を教育目標に取り入れているのはこのためです.
これに対して,日本では,ここ最近になってようやくカリキュラムが見直され,CEFRに沿った目標が設定されました.4技能の重要性についてもようやく認識されるようになってきたところです.
英検の試験形式がこの10年で大きく変化したのも,このカリキュラムの見直しに沿ったものです.ですが,まだまだ後進なのです.もともと,2技能重視の試験だったものを段階的に4技能対応の試験に変化させていますが,まだ発展途上といわれています.上の表で,英検2級を取っている人であれば,CEFRはB1となり,TOEFL Juniorであれば745~849点程度ということになります.ただ,英検2級を取っているからといって,すぐにTOEFL Jr.で750点取れるかというと,なかなかそうはいきません.それは,早くからCEFRの指標に沿って4技能に対応した試験を行ってきたTOEFL との差と言えると思います.
ちなみに,TOEFL Jr. は2技能(Listening と Reading)のテストです.ですが,TOEFL ファミリーにはほかにもいくつか試験があり,基本的には4技能対応を行っています.そのノウハウを持って,TOEFL Jr. は4技能のうちの2技能の実力を測るテストとして,信頼度は高いといえます.
この点が,英検よりも世界的に見れば,TOEFL Jr. をおススメする理由です.
まとめ
TOEFL Jr. は,英検以上に世界基準のテストと言えます.ただ,日本ではまだまだ認知度が低いのが現状.テストの回数も英検よりも少ないですし,問題集も多くありません.
そこで,来週はおススメの問題集などをご紹介したいと思います.
TOEFL Jr. は,世界基準の英語試験.日本国内ではまだまだ英検の方が認知度が高いですが,これからは,TOEFL Jr. の重要度も増してくることが予想されます.
ぜひ,4技能に対応したTOEFL Jr. に挑戦してみてください.詳細は,TOEFL Jr. の公式サイトにてご確認ください.
(ぐ~まま)