おはようございます.ぐ~ままです.
日本では,新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません.
その原因の一つに感染力の強い変異株があります.
変異株は, WHO(世界保健機関) の提唱により,発見された順にギリシャ文字で識別しています.
今,日本で猛威を振るっているのは,デルタ株です.
では,ギリシャ文字で,デルタ(δ)の次は知っていますか?
ギリシャ文字はわりと身近ですが,案外全部知っている人は少ないと思います.
なので今日は,ギリシャ文字について,ちょっとまとめてみます.
2021年8月30日に,「μ(ミュー)株」が新たに,注目すべき変異株として,WHOに認定されました.
2021年9月20日に,「η(エータ)株」「ι(イオタ)株」「κ(カッパ)株」の3つは,WHOの「注目すべき変異株」から,指定解除されました.
変異株
新型コロナウィルスをはじめ,ウィルスは,常に変異を繰り返します.
変異によって,より強い菌を生み出すためです.
今,日本を騒がせているのは感染力が強いとされる「デルタ株」です.
これは,最初にインドで特定されたため,当初は「インド株」とも言われていました.
ですが, 変異株に地域名を呼称に使用することは差別と偏見を助長するとして,WHOがギリシャ文字を使用することを提唱しました.
そもそも,ギリシャ文字は何文字あるの?
ところで,ギリシャ文字は何文字あるかご存じでしょうか?
ギリシャ文字は,α(アルファ),β(ベータ)は,よく知られてますね.
π(ぱい)は円周率で使われますし,θ(シータ)やγ(ガンマ),Δ(デルタ)も数学などで出てくるので,知っている人もいるでしょう.
でも,全部を知っている人,読める人はなかなかいませんね.
ギリシャ文字は,全部で24文字あります.
読み方は,下表を見てください.
ギリシャ文字とコロナウィルスの変異株
では,ギリシャ文字とコロナの変異株は,現状ではどういう関係になっているでしょうか?
2021年7月現在,変異株として認定されているのは,11番目のラムダです.
2021年8月には,12番目のミューも認定されました.(2021年9月2日 追記)
ギリシャ文字と変異株一覧(2021年10月1日 更新)
ε(イプシロン)株やθ(シータ)株などがあまり聞かれないのは,発見されたものの,すでに淘汰されているからです.
突然変異を遂げたものの,生き残るほど強くはなかった株,ということです.
一番最近に発見されたラムダ株については,日本でも先日初確認されるなど,各国動向を注視している段階です.
WHOでは,感染力などから変異株を,「懸念される変異株」と「注目すべき変異株」に分類しています.
発見されてから変異株として認定されるまでにタイムラグがあるので,実際には,これ以上の変異株が発生しているということです.
今後の呼称
今後,新たな変異株が発見されれば,μ(ミュー),ν(ニュー)と命名されていくことになります.
これ以上の感染拡大を引き起こさないためにも,さらなる変異株は誰も望んでいませんが,ギリシャ文字は24文字.
このあとの呼称もちょっと気になるところです.
(ぐ~まま)