こんにちは,ぐ~ままです.
ゆで卵といえば,ただ,ゆでるだけの簡単な料理.料理とも呼べるのか迷うぐらい簡単ですよね.ですが,ただゆでるだけと,侮るなかれ.実は,ゆで卵は奥深い料理なのです.
えっ?奥深い?
ゆでる時間だけ気をつければいいんじゃないの?と思っている人.
では,本当に,いつも同じようにおいしいゆで卵が食べれていますか?
いつも,思い通りのゆで卵ができていますか?
そうじゃないという人に,ぜひ紹介したいおいしいゆで卵を作るコツ.というのも,ゆで卵のおいしさは黄味の固さだけがポイントじゃないからです.
ここでは知られざる(?),おいしいゆで卵を作るヒミツをご紹介します.
黄身の固さとゆでる時間
ゆで卵といえば,まずは,黄身の固さを気にしますよね.半熟が好きな人,固ゆで卵が好きな人.好みはひとそれぞれ.なので,ゆで時間を気にする人は多いと思います.
「卵のゆで時間と黄味の固さ」の一覧はちょっと調べればすぐ出てきます.
例えば,キューピーのサイトの「卵のゆで時間」のページ.わかりやすいですね.ぐ~ままの好きな固さは,8分ぐらいの半熟ですね.
でもでも,この時間通りにゆでたからと言って,本当にこの通りにできるものでしょうか?ぐ~ままの場合は,なかなかそうはいきませんでした.
時間通りにゆでてるのに思い通りの黄身の固さにならない,という人は,以下のチェックポイントを気にしてみてください.
- 冷蔵庫から出してすぐの卵を使う.
- お湯が沸騰してから,卵を入れる.
- 時間になったら,すぐに卵を氷水に取る.
どういうことか説明します.
「1.冷蔵庫から出してすぐの卵を使う」というのは,ゆでる前の卵の状態を一定にするという意味があります.ゆでる前の卵の温度が異なれば,黄身の温度が上がるまでの時間がかわってしまい,結果として黄味の固さにも違いが生じます.キューピーのサイトに書かれているのは,冷蔵庫から出してすぐの卵を使ったときの時間です.
常温は季節によっても変化するため,状態を一定にするためには,冷蔵庫から出してすぐの卵を使うのがよいです.
「2.お湯が沸騰してから,卵を入れる」というのも,状態を一定にするという点で1.と同じです.水から卵をゆでてしまうと,水の量や元の温度によってお湯が沸騰するまでにかかる時間が異なります.その結果,加熱時間が変わってしまうことになってしまい,思い通りの黄味の固さにしあがりません..
「3.茹で時間になったら,すぐに卵を氷水に取る.」については,余熱で黄味が固まってしまうことを避けるためです.
いかがでしょうか?「黄身の固さを思い通りにするチェックポイント」は,できていますか?これは,結構知っている人も多いかもしれませんね.
でも,次にご紹介する「お湯の温度とおいしいゆで卵の関係」については,知らないという人も多いと思います.
硫黄のにおいがゆで卵をまずくする!?
出来上がったゆで卵をいざ,食べようと思って,「あれっ??」って思たことはないでしょうか?いわゆる「卵の腐ったようなにおい?」がかすかにするような・・・??でも,食べれないような強烈なにおいじゃないし,そもそも新しい卵だし,大丈夫だろうっと結局食べるんですがね.
実は,そのにおいの原因は,熱の加えすぎによるものなのです.卵黄に80度以上の熱が加わり続けると,硫黄臭が発生してしまいます.このにおいが「あれ??」と思うにおいの正体なので,もちろん食べても害はありません.
ですが,人の味覚は嗅覚に大きく依存しているため,イヤなにおいがするとそれだけでおいしさが半減してしまうのです.
このことから,ゆでる時のお湯の温度は80度以下が望ましい,ということになります.
つまり,卵をゆで始めるときはお湯を沸騰させるものの,そのあとは火力を弱めて,沸騰させないことが重要なのです.火加減は弱火から中火で,「ぼこぼこしない程度」が目安.
以下の写真のような火加減だと,ちょっと・・・・
なめらかなゆで卵とぼそぼそのゆで卵
温度がゆで卵のおいしさに与える影響は,実はにおいだけではありません.
ただ,これは人によって感じ方が違うので気になったことない,という人もいるかもしれませんが,温度によってゆで卵の食感がかわります.加熱しすぎると,ぼそぼそしたような食感のゆで卵になってしまうのです.心当たりのある人は,ぜひ,読んでください.
先ほどは,お湯の温度が高すぎる(80度以上)と黄味に硫黄臭が発生する,ということを説明しました.今回は,温度が白身に与える影響です.
白身も加熱温度が高すぎると,スが入ったりぼそぼそしたりして,食感が損なわれるのです.
白身は,黄味よりも早く約60度で固まり始めます.そして80度になると完全に固まるのですが,さらに加熱されることで白身の水分が蒸発したり,膨張したりするために,食感が変わってしまうのです.
味に直接かかわるものではないものの,ぼそぼそした食感はやはりちょっとおいしさランクが落ちてしまいますよね.
このことからも,ぼこぼこと沸騰しているお湯で卵をゆで続けるのは,いくら時間内であっても避けた方がいいということになりますね.
まとめ
いままで,おいしいゆで卵を作るために,黄味の固さにばかり意識がいって,ゆで時間のことで頭がいっぱいでした.
ですが,においと食感の観点から,究極のおいしいゆで卵をつくるには,お湯の温度にも注意が必要ということがわかりました.
ただ,ほぼ毎朝ゆで卵を作るぐ~まま家にとって,ここまで気を遣うのは実は億劫.なので,ずっと探していてやっと見つけたゆで卵メーカーを次回はご紹介したいと思います.
(ぐ~まま)