おはようございます.ぐ~ままです.
せっけんシリーズの4回目は,せっけんのいいトコロです.
前回は,合成洗剤のいいトコロをご紹介しました.
今回は,せっけんのいいトコロをご紹介しますので,正しく知って,正しく使い分けてください.
せっけんの欠点
まずは,せっけんの欠点です.
基本的にせっけんの欠点が,合成洗剤の長所になります.
使いにくい
せっけんの一番の欠点は,使いにくいこと.
水を選ぶ
せっけんは,水を選びます.
硬度の高い水では,極端に働きが悪くなるので,地域によってはせっけんが使えないのです.
「せっけんの泡立ちが悪い = せっけんの働きが悪い」と思ってください.
温泉などであまり泡立たないな,と感じたら,その温泉水の硬度が高いということです.
働きが失われる
せっけんは,油を中和しますが,いったん中和するとそこでせっけんの働きを失います.
また,せっけんは,薄まっても働きを失います.
お風呂場においていたせっけんが,半分水に溶けかかっているような場合,一見せっけん水のように見える白濁した液体は,泡立ちません.
つまり,薄められて働きを失っている,ということです.
このようにせっけんには,条件を選ぶという使いにくさがあります.
刺激が強い
「せっけんは体に良さそう = 刺激が弱い」と勘違いされることが多いのですが,実は,せっけんは刺激が強いんです.
その証拠が,せっけん水が目に入ったときにしみることです.
逆に,市販のシャンプーで目がしみにくいのは,中性だからです.
中性は肌にも優しく,目がしみることはあまりありません.
この点で,合成洗剤のシャンプーの方が好まれるとも言えます.
種類が少ない
種類が少なく,選択の自由がない,というのもせっけんの欠点です.
特に液体せっけんは,ほとんど見かけません.
購入する人が少ないから,企業も商品開発をしない → 購入する人が増えない
という悪循環になってる気がします.
せっけんの長所
では,せっけんの長所をみていきましょう.
要は,合成洗剤と長所と欠点が入れ替わるんですね.
すすぎ落としやすい
せっけんの最大の長所は,合成洗剤の最大の欠点の逆です.
つまり,泡切れがよく,すすぎ落としやすい,ということです.
すすぎ落としやすいということは,洗い残りが少なく,肌のトラブルが起きにくい,と言えます.
この点で,「せっけん = 体にいい」と思われているのです.
働きが失われる
これも,合成洗剤の欠点の逆ですが,合成洗剤が肌などに残った場合,いつまでも働きをやめないのに対し,せっけんは,皮脂などに中和されて働きが失われます.
せっけんの短所である働きが失われることが,肌へのダメージを考えた際には,長所になるのです.
分解のスピードが速い
せっけんは,生分解性がよく,環境への負荷が少ないのも,長所の一つです.
使い分ける
このように,せっけんにも長所と欠点があります.
洗い残りがあった際の肌へのダメージを考えると,特に皮膚の弱い赤ちゃんには,せっけんの方がいいのではないでしょうか.
ですが,その反面で刺激が強いので,シャンプーをし始めたばかりの小さな子どもがシャンプー嫌いにならないように,中性の合成洗剤のシャンプーを選ぶという選択もできると思います.
正しく知って,自分にあったものを選んでくださいね.
(ぐ~まま)