おはようございます.とんとんです.
心理学は高校生のころから,ずっと友達のように過ごしてきました.アルフレッド・アドラーが大好きでした.でも,その当時はあまり注目されませんでした.
最近になって,アルフレッド・アドラーの考えをもとに書かれた大ベストセラーを見つけたので,今日はそれを紹介したいと思います.
なぜ, アルフレッド・アドラーが注目されないのか,当時はわかりませんでしたが,この本を見つけて,なんとなくわかりました.理論や思考,概念だけでは,伝わらないのです.
そこを意識してか,「嫌われる勇気」では,読みにくい教科書形式ではなく,対話形式で,わかりやすく書かれています.
「人間の悩みは,すべて対人関係の悩みである」と本書にある通り,人間関係に苦しんで追われる人に読んでほしいと思います.そして,ほとんどの人の悩みが,人間関係なので,こころがしんどい人は,一度目を通すだけで,ちょっと楽になります.
ポイントは,「課題の分離」という言葉にあります.これがすべてだと,とんとんは思います.いきなり,難しい言葉ですね.わかりやすい状況を説明します.
ある朝,めっちゃくちゃ頑張って作った報告書を上司に提出したら,無視された.
結構ビビりますよね.
なんか,悪いことした?
頑張って書いたのになぜ?
期限間違えた?
そんなに報告書の出来が悪いか?
何が原因か,と一日中ほかの仕事に身が入らず,ぐるぐると,落ち着かないなんてことないですか?
それは,課題の分離ができていないからです.
この場合の課題は,報告書を作ることで,上司に褒めてもらうことではないのです.上司の課題も,部下を褒めることではなく,報告書をもとに業務を進めることです.
課題の分離ができていないと,ぐちゃぐちゃになり,よけいな感情が入ってしまいます.このぐちゃぐちゃを止めるためには,「承認欲求を否定せよ」とあります.また,難しい言葉ですね.承認欲求???って感じ?
承認欲求は簡単に言うと,褒めてもらいたい気持ち,必要としてほしい気持ち.
なので「承認欲求を否定せよ」は,上司に褒めてもらいたい気持ち,これを否定せよと言っています.上司に褒められたい気持ちで仕事をしたら,しんどくなりますよ!!ということです.褒めてもらえるような仕事をしなくてよい,ということではないです.褒めてもらうことを目的にしない,ということです.部下の課題は報告書を書くことです.
実は考えてみると,当たり前じゃん!!ということです.ただ,一番大事なポイントとして,いわれると,確かに,,,という気持ちが強くなります.
「嫌われる勇気」を読むと,あたりまえのことをあえて言葉にして説明してもらうことで,納得することができ,気持ちが楽になると思います.
アドラー心理学の一面を生活に取り入れて,こころ安らかな人生を歩むために,一読されてはいかがでしょうか?
(とんとん)