
京都市立堀川高校探究学科群は、京都府内公立高校の最高峰。全国公立高校の中でも最難関クラスと言われています。
その堀川高校の入試の中でも、特に英語の長文問題は、語数が多いことで有名で、国内でもトップクラス。「長文をいかに速く、正確に読めるか」が合否を分ける大きなポイントとなっています。
今日は、そんな堀川高校の探究学科群前期入試の長文問題の傾向と対策をご紹介します
この記事の目次
京都市立堀川高校 年度別・設問別 長文問題一覧

- 分量と難易度
大問2(説明文)は約700~900語前後、大問3(物語・体験記)は約1100~1600語と、全国公立入試でも突出した長さです。
語数が多いということは、ページ数も多いということ。次のページに行っても本文がまだ続いている、というのは精神的にもキツイものがあります。文章量に慣れておくことが重要です。
語彙や文法は中学範囲を逸脱しませんが、内容の抽象度や情報量が非常に高く、速読力・論理的思考力・情報整理力が問われます。
- 分野・テーマの多様性
説明文は社会・科学・心理など抽象的テーマが中心。例:感情の社会的機能、完璧主義、発明の歴史、人類の想像力など。
物語文・体験記は、高校生の成長、社会参加、異文化体験、グループ活動など、身近でありつつも深いテーマが多いです。
- 設問形式の特徴
内容一致・理由説明・要約・空欄補充・日本語記述・並び替え・時系列整理など多様な設問が出題されます。
物語文では登場人物の心情やグループ活動の意義、説明文では因果関係や社会的意義を問う設問が頻出です。
対策:堀川高校英語長文を攻略するには
速読+精読のバランス
まずは全体像をつかむ速読、その後で設問該当箇所を精読する練習を重ねましょう。
時間を計って過去問を解き、解いた後は丁寧に全訳して内容を100%理解することも効果的です。
多読・要約・理由説明の練習
心理・社会・科学系の英文エッセイや物語文を多読し、抽象的な話題や論理展開に慣れる。
本文の要点を自分の言葉でまとめたり、設問の理由を説明する練習を積みましょう。
設問パターンの把握と情報整理
過去問を通じて「どんな設問が多いか」「どこで時間がかかるか」を分析し、効率的な解答順を身につける。
本文の流れや登場人物の関係性、具体例や理由を図解・表にまとめるのも有効です。
論理的思考力の強化
本文の主張・理由・具体例を整理し、自分の言葉で説明できるようにする。
「なぜその問いか」を意識して本文の論理を追う習慣をつけましょう。
TOEFL Juniorとの関連
TOEFL Juniorのリーディングの語数は、300語前後。英検2級~準1級に相当する、と言われています。
堀川高校入試の長文問題は、これよりもさらに長くなりますが、長文に慣れるにはTOEFL Juniorの対策はそのまま有効です。
早い段階でTOEFL Juniorで長文に慣れておくことは、英検対策にもなるし、高校受験にも効果を発揮します。
まとめ
堀川高校の英語長文問題は、分量・抽象度・設問の多様性すべてが全国公立トップクラス。
「速読力」「論理的思考力」「情報整理力」を意識し、過去問演習+多読+要約・理由説明練習を積み重ねることが合格への近道です。
「読めれば解ける」――堀川の英語長文は、まさにこの言葉が当てはまります。内容把握の深さと論理的説明力を鍛え、合格を勝ち取りましょう。
年度ごとの詳細な長文問題解説も別ページにてご紹介していきます。




