
おはようございます.ぐ~ままです.
もうすぐ子どもの夏休みが終わります.
新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず,夏休みが延長される地域もあるようですね.
今日は,ぐ~ままの中でくすぶっていた学校への不満ををひとつぶちまけたいと思います.
それは,読書感想文に対する指導についてです.
何の指導もないまま,ただ,書いてこい,では,子どもは戸惑うばかりだと思います.
この記事の目次
読書感想文は長期休みの定番
まず,夏休みや冬休みなどの長期休みになると,たいてい宿題に「読書」とセットで「読書感想文」が出てきます.
読書感想文は,小学校3年生くらいからあります.
1,2年のうちは,本を読んで,1,2行で感想を書く程度でした.
それが,3年になるといきなり,「読書感想文」です.
読書感想文の書き方は学校では教えてもらわない
読書感想文の宿題自体は,いいと思います.
問題は,読書感想文の書き方を学校では習っていないことです.
書き方も教えてもらわずに,いきなり宿題に出るので,子どもは戸惑いますよね.
思ったこと,感じたことをかけばいい,なんて横暴すぎます.
それをどうやって書くか分かれば,苦労はしません.
「読書感想文の書き方」の資料配布だけで終わり??
今年は,「すらすらかける読書感想文の書き方」なんていう資料が配布されました.
こんな資料がもらえるなんて,今の子どもは恵まれてる!と,最初は思いました.
ぐ~ままが小学校の時はこんなプリントなかったし,本当にどうやって書いたらいいか,五里霧中って感じでしたから.
でも,この資料にしても配るだけ配って,説明も,ましては練習もなしっていうのは,やっぱりひどいのではないかと思います.
確かに参考にはなりますが,これを見るだけでは,やっぱりどう書いていいか,わかりませんでした.
読書感想文の構成
読書感想文の構成としては,以下の3部構成が一般的です.
(起承転結の4部構成は,高学年から中高生)
はじめ(書き出し)
↓
なか
↓
おわり(まとめ)
このうち,「なか」は,一番書きやすいでしょう.
なぜなら,
「なぜ・どのように心にのこったか」とか,
「自分だったらこうする」とか,
要は,自分が思ったこと,感じたことをまとめればいいからです.
ですが,「はじめ」はそうはいきません.
一番難しいのは,書き出し
「なか」の部分で書く自分の感想に,書き出しをどうつなげるか,これが問題なのです.
今回,我が家の小4Girlが読書感想文に挑戦しました.
もらった資料にのっとって,なんとか「なか」を書くことはできました.
心に残った場面を選んで,
「なんで心に残ったのか」とか
「そのとき,登場人物はどんな気持ちだったのか」とか
そういうことをまとめました.
でも,どんな書き出しをすれば,そこにつなげられるのかが,わからないのです.
書き出しに「あらすじをまとめたらいい」という資料もよくみます.
でも,あらすじをまとめることこそ,至難の業です.
1冊の本のあらすじを,「はじめに」の数行でまとめることは,よっぽど国語力のある子ども以外そう簡単にできることではありません.
それに,本全部のあらすじをまとめてしまったら,それこそ,「なか」で書きたい一場面につながらなくなってしまいます.
「自分なりに工夫して」と言われても・・・
資料には,「自分なりの書きだしを工夫しよう」とあります.
でも,『工夫』は,基本を会得して初めて,それを昇華させることで自分なりの工夫につなげられるのです.
宿題の説明をこの紙一枚の配布で終わらせて,あとは読んで勝手にやって,では,学校の怠慢としか感じられません.
学校への提言
読書感想文は,昔から書くのが苦手,という子どもが多いように感じます.
それは,書き方を知らないからです.
どう書いていいか,わからないからです.
なので,例えば,授業で感想文のお手本をみんなで読んではどうかと思います.
それも,1編だけじゃなく,いくつか.
お手本を読めば,何となく「型」が見えてきます.
どんな書き出しをして,どう「なか」につなげていくかのヒントが得られるはずです.
また,みんなで同じもの(教科書の物語でもいい)の読書感想文を書いて,それを発表しあうのもいいかと思います.
書き出しに,「あらすじ」をまとめたらいいというのであれば,あらすじをまとめる練習もするべきです.
先ほども言った通り,あらすじをまとめるためには,相応の国語力が必要になるからです.
まとめ
みんなが読書感想文に苦手意識を持つのは,書き方がわからないからです.
毎年,夏休みの宿題で何とか書いたとしても,それが,どうよかったのか,どう悪かったのかがわからなければ,次につながることはありません.
なので,学校の普段の授業で,もう少し読書感想文の書き方を触れてほしいというのが,ぐ~ままの思いです.
もう夏休みも終わるので,さすがにまだ読書感想文が書けていない人はいないと思います.
ですが,近いうちに書き出しの書き方についてのヒントはまとめてみたいと思います.
(ぐ~まま)