
おはようございます.とんとんです.
マクドナルドのフライドポテト,食べたことありますよね.とんとんも大好きです.大きなおなかには良くないのは重々承知ですが,食べてしまいますよね.ちびたちも大好きです.マクドナルドに寄せていただいたときはほぼ毎回注文しています.
そんな マクドナルドのフライドポテトについて,とんとんの悪い予想が当たってしまったので,書かせていただきます.
フライドポテトの大ピンチ!
フライドポテト好きですか?
みなさんはいかがですか?
頼まない人はいるのかな?
そんな,マクドナルドのフライドポテトが大ピンチです.何がピンチ???って?
2021年の年末がピンチでした.この発表がピンチの正体です.
マクドナルドの広報より
https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2021/1221a/
ご存じの方も多いのではないでしょうか?テレビやネット上でもにぎわしておりました.ポテトがなくなったそうです.そのせいで,フライドポテトが売れなくなっているということでした.正確には,LサイズとMサイズのフライドポテトが売れなくなって,Sサイズのみの販売になっていたようです.
とんとん一家でもそうですが,マクドナルドの人気商品が欠品して販売できないなんて大ピンチですよね.サラリーマンならよくわかると思いますが,注文があるのに,需要がそこにあるのに,売ることができない,とっても悲しいですね.
また,とっても恐ろしいですね.
立つはずの売り上げが立たない!!大きな機会損失ですね.多分ですが,誰かが,責任を取っているはず.
ピンチはチャンス??-マーケティング効果
でもでも,とんとんは,マクドナルドにとって,大きなチャンスと考えました.そんなに大きなピンチではなかった?もしかしたら,マーケティングの一手法??とまで,考えてしまいました.
ピンチはチャンス?ということだけではないと思います.そして,考えたくもない,悪い予想をしてしまいました.考察を進めるために,もう少し調べてみました.
なぜ,こんなことになったのか?
原因として,わかっていることは,北米の水害と物流システムの逼迫らしいです.確かに,カナダでの水害のためポテトの収穫がうまくいかなかったようです.また,世界的なパンデミックのため,コンテナが不足や積み下ろしの人出も不足などの物流システムの大きな混乱があったようです.
これでは,しょうがないな,,,もと思いますが,あらたな疑問がわいてきます.なんで,北米からわざわざポテトを運ぶ必要があったのか?日本産,例えば北海道のポテトではだめだったのか?
これも少し調べると,わかりました.なんと,マクドナルドのフライドポテトは北米で一度フライされて,その後に冷凍されて日本に運ばれているのです.その冷凍ポテトをマクドナルドのお店で再度フライされて,提供されています.
なので,マクドナルドのお店でのオペレーションを変えることができない,つまり,マクドナルドのお店ではフライドポテトを揚げる温度,時間などはしっかりと決められたオペレーションとなっており,短期間ではマクドナルドでの店舗におけるオペレーションを変えることができない.日本産のポテトをお店に運ぶだけでは解決できないようです.
ようやく,全貌が見えてきましたね..
では,なぜ,とんとんが,ピンチではなくチャンスと思ったのでしょうか?
それはマクドナルドが大きなゲインを少なくとも2つ手に入れたからです.
そして小さな機会損失と小さな追加コストがありました.
機会損失についてはもう書きましたよね.これはそんなに大きなものではなかったと思います.
わずか数日間にフライドポテトのLサイズとMサイズが売れなくなった機会損失です.そして,詳細は後述しますが,ポテトを空運するコストを追加しました.
では,チャンスと考えた2つの大きなゲインとは一体何だったのでしょうか?
1つ目のゲインは莫大な宣伝効果です.ほとんどの方が気づいたようにテレビ,ラジオ,新聞,雑誌,インターネットなどのあらゆるメディアで,フライドポテトの販売制限が報道されました.
まずは,年末にフライドポテトの販売が制限されること.正確には,LサイズとMサイズのフライドポテトが売れなくなって,Sサイズのみの販売になることが報道されました.そして,販売の制限が始まる前に,買えなくなる前に,我先にと列を作って並ぶ人たちの様子についても,そこら中のメディアで報道されました.その後,フライドポテトの販売制限を乗り越えるために,マクドナルドがポテトを空輸することについても大きく報道されました.
みなさん気づいていますよね.ここまでに3つの報道について書きましたが,これらは莫大な宣伝でもあったのです.とんとんの周りでもフライドポテトがなくなるから,早く買いに行こうなんて言っている人もいたくらいです.
これをマーケティングと言うなら,ものすごい方法ではないでしょうか?電気系のエンジニアのとんとんが名付けるなら,ネガティブフードバックマーケティングと呼びたいです.
ネガティブフードバックマーケティングはまた別の機会にして,話はそれてきたので,もとに戻します.
フライドポテトがなくなった場合の貴重なデーター
1つ目のゲインは大きな宣伝効果です.
では,2つ目のゲインはなんでしょうか?
データーです.フライドポテトが少なくなったときのデーターです.
そんなもん,役に立つの?なんて思うと思いますが,データーサイエンティストの端くれであるとんとんからすると,よだれが出そうなデーターです.
とんとん的には1つめのゲインよりこちらに興味を持っています.まさか,こんな実験を,ポテトなくなったら,売上にどれくらい影響するか?調べてみたいなんて,イチ担当者からではお願いできません.その実験が期せずして実施されたのです.
データーアナリストはみんな大注目していると思います.Lサイズのフライドポテトの代わりに50円引きでセットを販売したときの売上推移はどう動くのかなんかをしっかりと分析していると思います.このゲインは日本マクドナルドにとって,とても大きなデーターになります.
今後の予想
そして,とんとんの予想です.とんとんや日本のみんなにとって良い予想と悪い予想が考えられます.データー分析はとても複雑でとんとんはデーターを持っていないという状況での予想です.
まずは良い予想について書きますね.残念ながら,こちらにはならなかったようなのですが,一応書きます.
日本ではフライドポテトが重要な商品で,すこしでも欠品すると,全体の売上に大きく影響するので,なんとしても在庫を切らさないようにして,しかも,低価格を維持し,マクドナルドに来たときは必ず買ってもらうような商品の位置づけを当分変えないという予想です.スーパーマーケットの卵のような位置づけかと思います.
こうなると,とんとんたちはいつマクドナルドに行っても,美味しくて安いフライドポテトが食べられるのです.こちらになることは難しいと思いますが,こうなって欲しいとおもう良い予想です.
次は悪い予想です.残念ながら,こちらの予想が現実に近づいているようです.
日本ではフライドポテトが欠品しても,それほど全体の売上には影響しないので,他の商品でカバーしていく方が良い.油ものの代名詞のような,健康問題も懸念されているフライドポテトを抜け出す良いチャンスにする.空輸のような無理した在庫の確保は行わず,なんならむしろ販売価格を上げていくのではという悪い予想です.
こんな予想を勝手にしていたら,悪い方向に向かっているであろう情報がマクドナルドから出ています.
マクドナルドの広報より
https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2022/0107a/
この記事を見た瞬間に,ああ,やっぱりか,悪い方向に進んでいると,落ち込んでしまいました.
日本マクドナルドでは,無理して,在庫を確保しなくて良いと言う方向に進んでいることが顕在化したエビデンスかと思われます.皮肉にも,この記事についても大きく報道され宣伝効果は抜群だったと思います.
そして,残念ながら,このままでは終わらないと,とんとんは予想しております.フライドポテトの欠品が長引く,また,他の商品の欠品が始まるのではと予想しております.そして,そのうちに値上げがすべての商品において行われると予想しています.
とんとんの悪い予想が進んでいるようでとても残念ですね.できることをやっていきましょう!!
(とんとん)