こんにちは,とんとんです.
音響関係のエンジニアです.音にはちょっとうるさいです.といいますか,ただ単に好きなだけです.そんなこんなで,色々聞かれます.
いいイヤホンない?
そんなのわかりません,いいイヤホンというのは人それぞれです.
安くていいものない?
安くていいものはないです.おばあちゃんが言ってました,値段はただとらん,値段相応です.
ただ,高けりゃいいのよ,ということもないです.必要のない機能,性能や好みでないデザインにお金を払う必要はないと思います.初めてカメラ買う人に,マニュアルの一眼レフは良いカメラとは言えないと思います.
イヤホンも同じです.
ニュース聞くのに数万円のイヤホンを買う必要はありません.ただ,クラシックを聞くためのイヤホンは値段を上げると素晴らしく変わります.
音の風景が変わります.聞こえてなかった音が聞こえてきます.大げさではなく,違う曲かと思います.
ぐーままには内緒ですが,とんとんの部屋にはいっぱいイヤホンがあります.クラッシックを聞くための,特にショパンを聴くためのイヤホンがあります.ピアノの音がとっても好きです.冬の朝の澄み切った空気を照らす一筋の光のような,透き通った音は,体の中を通り抜けるような快感を覚えます.
この快感のために,ショパンを一人イヤホンで聞いています.ノクターンやポロネーズを結構な爆音で聴き入っています.
ついこの間まではショパンのときは有線のものしか使わなかった,使えないと思いこんでいましたが,最近のワイヤレスイヤホンはすごいですね.有線と分からないくらいになっています.
有線のつもりで,ワイヤレスイヤホンを聞いたまま,ショパンを聴いていました.いつもなら有線のイヤホンか有線のヘッドフォンと決めていたのですが,その日は疲れていたのか,ワイヤレスイヤホンのままショパンに聞き入っていました.
なんや,ワイヤレスでもいけるやん!!ってなってからは,速かったです.
なにせ,ワイヤレスは楽です.ケーブルを引っ掛ける心配もない,ノリノリになって,指揮者に変身しても,大丈夫です.
お休みのたびに,繁華街に繰り出して,視聴しては,買い込んでいきました.もちろん,ぐーままには内緒です.
前置きが長くなりましたが,今日はそんな,ショパンを聴くためのワイヤレスイヤホンをいくつか共有します.(寝ホンではありません).
この記事の目次
Bowers & Wilkins


マニアは憧れますよね.一度は手にしてみたいBowers & Wilkinsのワイヤレスイヤホンです.
Bowers & Wilkinsはイギリスのオーディオメーカーであり,ヘッドフォン,スピーカー,サウンドシステムなどを手がけています.音の詳細を正確に再現するために,非常に高い周波数応答と低い歪みを持っています.Bowers & Wilkinsのヘッドフォンは,音楽愛好家によく知られており,音のクリアさ,忠実度,深みにおいて高い評価を受けています.
値段はビビりますが,クリアな音を聞いてしまうと,なんとしても買いたくなります.ショパンのためのワイヤレスイヤホンです.レコードで聞いていた頃を思い出すような感じです.
Bowers & Wilkinsの完全ワイヤレスイヤホン Pi7S2の良い点と悪い点を箇条書きでまとめてみました.
Bowers & Wilkins Pi7S2の良い点
- 高品質なサウンドが特徴的で,バランスの良い低音,中音,高音を楽しめる
- プレミアムなデザインであり,落ち着いた印象を与える
- アプリからのカスタマイズが可能で,ノイズキャンセリング,音質や操作方法を好みに合わせて設定できる
- 防滴・防塵性能(IP54)で,屋外でも安心して使える.
Bowers & Wilkins Pi7S2の悪い点
- バッテリー持続時間が,一部のライバル製品に比べやや短い
- 充電ケースがやや大きいため,ポケットに入れると厳しい
- 価格が高く,他の製品と比べると割高に感じる可能性がある
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3


つぎはとんとんの大好きな会社のゼンハイザーです.新婚旅行のドイツで出会って以来のずっとファンです.有線,ワイヤレスともに合わせるとけっこうな数のゼンハイザーがあります.寝ホンでも使うくらい大好きです.もちろん,ぐーままには内緒です.
Sennheiser(ゼンハイザー)は,ドイツの音響機器メーカーであり,1945年に創業されています.ヘッドホンやマイクロフォンなどの音響機器を製造しており,業界でも高い評価を得ています.また,創業当初から「パーフェクト・サウンド」を実現することを目指しており,その信念を貫き続け,常に革新的な製品を提供しています.このワイヤレスイヤホンもびっくりします.ノイズキャンセリングは期待しないでください.静かな空間を作るためでなく,良い音を聴くためのものです.ショパンにはもちろんぴったりです.静かな夜に優しく聞きたいときに使ってください.
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3の良い点と悪い点について,以下に箇条書きでまとめました.
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3 良い点
- 音質が高く,美しい中高音と豊かな低音が魅力的
- 独自のノイズキャンセリング機能により,周囲の音を遮断することができる
- 高い装着感で,長時間の使用でも耳が疲れにくい
- ワイヤレス充電機能を搭載し,充電器に接続しなくても充電が可能
- 最大28時間のバッテリー寿命があります.
- 通話時の音声クオリティが高く,相手の声がクリアに聞こえる
- 防水性能(IPX4)が高く,汗や水に強いため,アクティブな使用にも最適です.
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3 悪い点
- 外音取り込みが多く,周囲の音が聞こえやすい
- ノイズキャンセリング機能がやや弱く,完全に遮断できない
- 耳にフィットせず,装着に注意が必要な場合がある
- 価格が高く,他の製品と比べると割高に感じる可能性がある
- 本体が重いため,長時間使用すると耳が疲れることがあります.
- チャージングケースが大きめであるため,持ち運びに不便かもしれません
final (ファイナル) ZE8000


つぎは最近になって注目しているfinalという会社のワイヤレスイヤホンです.最近と言っても十年くらいですが,,,さて,finalという会社は日本の会社です.神奈川県川崎市にある,イヤホン,ヘッドホンの日本のブランドです.物理特性と印象評価の関係を探る基礎研究から,製造機器の開発,機構設計,デザイン,マーケティング,営業,販売と全ての機能を社内に持っています.音響設計をゼロから愚直に実行している会社に思えます.
寝ホンで紹介したagもfinalで作られています.
【ag COTSUBU】寝ホンと普段使いを併用したい人におすすめのワイヤレスの寝ホン
ZE8000は,新しい物理特性の発見による「8K SOUND」ワイヤレスだからこそ実現した,もう引き返せない音楽体験とあります.とんとんもまさにその通りかと思います.finalのフラッグシップです.高価ですが,一度聞いてみてください.なんやこれ,,,という感じで,今までのイヤホンが何だったのかと思うくらい,異次元の体験が待っています.忘れられなくなって,買ってしまいますね.ショパンをコンサート会場で聞いているように感じます.
final ZE8000の良い点と悪い点について,以下に詳細を箇条書きでまとめました.
final ZE8000 良い点
- 重低音から高音域まで,広い周波数帯域での豊かな音質
- ANC機能による外部ノイズの低減
- 外部音取り込みモードによる周囲の音を聞き取りやすくする機能
- 長時間の音楽再生が可能なバッテリー寿命(最大5時間,充電ケース含め最大15時間)
- 防水・防滴仕様(IPX4)により,様々なシーンでの使用に適している
- 付属のアプリでイコライザーやノイズキャンセリングレベルをカスタマイズ可能
final ZE8000 悪い点
- 価格が高く,他の製品と比べると割高に感じる可能性がある
- 耳に合わせたイヤーピースが提供されないため,個人差によりフィット感が悪い場合がある.長時間の使用により,耳に疲れやすい場合がある
- タッチコントロールに慣れるまでに時間がかかる場合がある
- 充電ケースがやや大きめである
- デザインが斬新である.
Bose QuietComfort Earbuds II


つぎはとんとんも大好きなBoseのイヤホンです.マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授アマー・G・ボーズが,MITのスタッフと共にその技術を培い,音響に関する独自の理論を確立.この研究を元に1964年,ボーズ・コーポレーションがMIT学内に設立されていらい世界トップの音響メーカーです.とんとんはBoseのノイズキャンセリングがとっても好きで,愛用しています.真っ白な静寂をどんな場所でも手に入れれいます.通勤や飛行機には必需品になっています.QuietComfort Earbuds IIはBoseのフラッグシップワイヤレスイヤホンです.普段の利用にももちろん使えますが,ショパンにも良いと思います.静寂の中に透き通るピアノの音は一度聞くとやめられなくなります.どんな音も聞き逃したくないときに使っています.
Bose QuietComfort Earbuds IIの良い点と悪い点について,以下に詳細を箇条書きでまとめました.
Bose QuietComfort Earbuds II 良い点
- 優れたノイズキャンセリング機能により,外部の騒音を抑えて音楽を楽しめる.
- 耳にフィットするイヤーピースと柔らかいシリコン製イヤーフィンにより,快適な装着感を実現.
- IPX4の防水性能により,汗や水に強く,運動中にも安心して使用できる.
- Bose Connectアプリにより,イコライザーやノイズキャンセリングの調整が可能.
- 長時間の連続再生が可能で,フル充電で最大6時間の使用ができる.
- クリアで自然な音質を提供し,高音域の再生に優れている.
- Google AssistantやAmazon Alexaに対応し,音声操作による便利な利用が可能.
Bose QuietComfort Earbuds II 悪い点
- 価格が高めであるため,予算に余裕がない人には不向き.
- イヤーピースの密閉性が高いため,長時間使用する場合は蒸れやすい.
final (ファイナル) ZE2000,ZE3000


次はZE3000とZE2000の両方を一度に書かせてもらいます.先程ZE8000を書きましたが,同じ会社のワイヤレスイヤホンです.この会社のイヤホンは設計から考えられているので,おすすめできます.ZE8000の形が個性的なので,合わない方はこちらも試してみてください.
ZE2000は,完全ワイヤレスイヤホンの新しいモデルで,ベースには人気のあるZE3000が使用されていますが,異なったチューニングを施しています.ZE3000は音質に特化した製品で,ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は搭載していません.ZE2000はZE3000に似ていますが,ボーカルや楽器のサウンドが少し耳元に感じられるようになっています.どちらもショパンにぴったりです.
final ZE2000 と final ZE3000 の良い点と悪い点について,以下に詳細を箇条書きでまとめました.
final ZE2000 良い点
- 高品質な音楽体験を提供(注意:ZE3000をベースに異なるチューニングを施しており,好みが分かれる)
- 長時間の使用に適している: 1回の充電で最大7時間の連続再生が可能であり,充電ケースを使えば最大35時間まで使用できる.
- 防水機能: IPX4の防水性能を持ち,水中での使用も可能である.
final ZE2000 悪い点
- ノイズキャンセリング機能がない
- 充電ケースが大きめなので,持ち運びには注意が必要.
- ZE3000と異なるチューニングを施しているため,好みに合わない場合がある.
final ZE3000 良い点
- Final独自の音響設計による,とても高品質な音質で,細かな音や響きを感じることができる.
- 長時間の使用に適している: 1回の充電で最大7時間の連続再生が可能であり,充電ケースを使えば最大35時間まで使用できる.
- 耐水性能(IPX4)に優れており,雨天時や汗をかくスポーツシーンでも安心して使用できる.
final ZE3000 悪い点
- ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能がないため,騒音のある環境での使用には不向き.
- 高品質な音質を追求したため,他の完全ワイヤレスイヤホンよりも価格がやや高め.
まとめ
今日は,寝ホンではなくショパン好きな人にどうしてもおすすめしたい音質を重視したワイヤレスイヤホンを6つご紹介しました.
音にちょっとうるさいとんとんでも満足の音質ですが,お値段もそれ相応にします.ショパンに興味のない人は買わないでください.損します.
なお,ワイヤレスイヤホンはイヤーパッドが合わないと使い物になりません.必ず視聴してから買ってください.
(とんとん)